木酢液の品質

質の良い木酢液の見分け方

モクサクは厳しい検査の中から生まれた上質の木酢液です

モクサクは厳しい検査の中から生まれた上質の木酢液です一般に色彩(透明度)・pH・比重・香りなどが品質の良さを検討する上で重要視されていますが、近年は輸入品や特殊な製法による類似品が販売されています。

品質面で、日常的に分かりにくいのが『香り』です。この香りは、多数の成分が化合した樹木の細胞液で、『焼き芋の匂い』によく似ています。

弊社のモクサクは、長年の研究と厳しい検査の末に生まれた、本物の上質木酢液です。

構成区分 良い木酢液 悪い木酢液
透明度 透明なもの 不透明なもの
pH 2.95~3.05 不明なもの
比重 1.007~1.008 1.000又は、1.015に近い
香り 深く吸い続けても、あとに残らない ムウッと吐き気のする不快な刺激臭がする
紅茶・ワインのようなきれいなもの コップに入れるとどす黒いか、薄い色のもの
  • 良い木酢液の見分け方
  • 悪い木酢液、食品・動物用に危険な木酢液

良い木酢液の見分け方

  1. 良品は、色彩が黄褐色ないし赤褐色をしていて透明である。(紅茶・ビール・ワインのようにきれいな色調)
  2. 木酢液を少量ガラス容器に移すと、汚れや夾雑物がなく、濁ったりしておりません。
  3. 匂いは爽快で、不快臭がない。(ツーンとした気分の悪くなる刺激臭の強いものは類似品です)
  4. pHは3前後であること。高温採取するほど強酸性となる。
  5. 比重は、液温15℃で1.015前後(ナラを土窯で炭化した場合)である。高温で採取したものは、高い数字となる。土窯以外の鉄板窯や焼却炉などの場合はかなり異なったものとなるので注意を要します。
  6. 薬品を使って見分ける方法もあります。中和点が濁らず透明で、当初の匂いのままで異質臭がなければ合格となる。(清新の樹木にある細胞液であることが証明される必要があります。)

悪い木酢液、食品・動物用に危険な木酢液

  1. 原料の樹種が不明のものは要注意である。(木炭の製品検査では、樹種ごとに安全を確認していたものです。)
  2. 木酢液についても樹種を明らかにする必要があります。
  3. クス(楠)・アセビ(ツツジ科の常緑集で葉が有毒)・その他、人畜に有害又は有害の恐れがある樹木がある。
  4. 外国産も輸入されている。南米には矢毒に使用されていた猛毒のクラーレを含む樹木がある。
  5. 建築廃材からの木酢液 ・・・・・ 樹木とはほど遠く、繊維素の分解物で有害である。
  6. 高温で採取した木酢液 ・・・・・ 油が浮いて、黒い色が多い。(採取したときから黒いもの)
  7. 採取装置・容器は耐酸性の素材を使用したものであることが不可欠である。

木酢液の品質を左右する三大要因

1:樹種

ナラ類・ブナ類・カシ類は良い素材として定評がある。同じ広葉樹でもクヌギはわずかに成分濃度が薄い。マツ・スギ・ヒノキ・カラマツ・竹も農作物用には広葉樹に次いでよく利用され、これらの中ではマツの成分濃度がやや高い。

樹種の違いにより、木酢液の代表成分である酢酸については広葉樹で3.5%~4.0%であるのに対し、竹では1.4%である。

2:採取温度

木酢液を採取する時間帯は、発煙初期を除いた白煙だけを対象として、炭窯(土窯)の排煙口の温度が80~84℃から採取し始めて、110~120℃で採取を終了する。

青煙になると繊維素が分解したタールとなって、殺菌力としての効果は減少する。

3:静置

採取直後の木酢液では成分が化合反応(重合)を続けているため、3~6ヵ月は静置して落ち着くのを待ちます。