一般に色彩(透明度)・pH・比重・香りなどが品質の良さを検討する上で重要視されていますが、近年は輸入品や特殊な製法による類似品が販売されています。
品質面で、日常的に分かりにくいのが『香り』です。この香りは、多数の成分が化合した樹木の細胞液で、『焼き芋の匂い』によく似ています。
弊社のモクサクは、長年の研究と厳しい検査の末に生まれた、本物の上質木酢液です。
構成区分 | 良い木酢液 | 悪い木酢液 |
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透明度 | 透明なもの | 不透明なもの |
pH | 2.95~3.05 | 不明なもの |
比重 | 1.007~1.008 | 1.000又は、1.015に近い |
香り | 深く吸い続けても、あとに残らない | ムウッと吐き気のする不快な刺激臭がする |
色 | 紅茶・ワインのようなきれいなもの | コップに入れるとどす黒いか、薄い色のもの |
ナラ類・ブナ類・カシ類は良い素材として定評がある。同じ広葉樹でもクヌギはわずかに成分濃度が薄い。マツ・スギ・ヒノキ・カラマツ・竹も農作物用には広葉樹に次いでよく利用され、これらの中ではマツの成分濃度がやや高い。
樹種の違いにより、木酢液の代表成分である酢酸については広葉樹で3.5%~4.0%であるのに対し、竹では1.4%である。
木酢液を採取する時間帯は、発煙初期を除いた白煙だけを対象として、炭窯(土窯)の排煙口の温度が80~84℃から採取し始めて、110~120℃で採取を終了する。
青煙になると繊維素が分解したタールとなって、殺菌力としての効果は減少する。
採取直後の木酢液では成分が化合反応(重合)を続けているため、3~6ヵ月は静置して落ち着くのを待ちます。